サウジアラビアの砂漠に氷の川ができる
国土の大半を砂漠が占めるサウジアラビア王国には、雨が降ることは滅多にない。半月状の砂丘が幾重にも連なり、岩と低木が彩る荒野をラクダが歩むサウジアラビアの風景は、我々日本人がイメージする“砂漠”そのものだ。
ところが今年10月27日、急激な嵐の訪れによって、その風景は一変することになった。空から降り注いだのは、大きな氷の塊り――ゴルフボールほどの雹(ひょう)だった。激しく音を立てて落下する雹は次第にその数を増やし、砂地の切れ目になだれ込んでいった。
やがて姿を表したのは、濁流となって大地を横切る氷の川である。動画では、固体のまま流れをつくる氷の粒を、男性がすくい取っている様子がうかがえる。
氷の川の動画はこちら
source